グーグルが25億ドルでCharacter.AIを買収、大規模言語モデルの買収が加熱

スタートアップ企業はしばしばイノベーションの温床ですが、大手テクノロジー企業は豊富な資金力を活かして、これらの重要な技術とその背後にある優秀なチーム(創業者を含む)を素早く買収することができます。

米国の大規模言語モデル資本ゲームが再編段階に入りました。人工知能スタートアップのCharacter.AIがGoogleに買収され、創業者のNoam ShazeerとDaniel De FreitasらがGoogle傘下のDeepMind部門に戻ることになります。Character.AIの30人以上の従業員が同時にGoogleに「移籍」すると予想されています。

Character.AIは2021年に設立され、本社はカリフォルニア州にあります。同社は大規模言語モデルを使用して様々な人物やキャラクターのスタイルの対話を生成し、2022年9月に一般公開テストを開始しました。2023年5月にモバイルアプリをリリースし、最初の1週間で170万回以上ダウンロードされ、Google Playで2023年のベストAIアプリに選ばれました。

Character.AIは複数の企業と提携を協議していましたが、最終的にGoogleとの買収契約を締結しました。契約によると、Character.AIは現在の大規模言語モデル技術の非独占的ライセンスをGoogleに提供します。Googleは1株88ドルで、25億ドルの評価額でCharacter.AIの投資家株式を取得します。

Character.AIは、パーソナライズされた超知能を実現するには全スタックアプローチが必要だが、状況の変化により第三者の大規模言語モデルをより多く使用することが有利になったと述べています。この買収は大規模言語モデル分野の変化を反映しており、大企業が新たなAI争奪戦を開始し、中小企業とその中核人材や技術を買収しています。

同様の買収事例には、MicrosoftがInflectionの主要人材を獲得したことや、AmazonがAdeptを買収したことなどがあります。AI新興企業は発展に苦戦しており、買収は比較的良い結末となっています。

中国市場も同様の傾向に直面しており、将来的には2〜3社の大規模言語モデル企業だけが必要となり、残りは吸収合併されるか市場から撤退すると予想されています。シリコンバレーの合併買収の傾向が、中国の大規模言語モデル市場でも近いうちに再現される可能性があります。