上半期に市場を牽引した大型テクノロジー株の株価が下落し始めています。7月第2週以降、「7大巨頭」は上昇の勢いを失っています。
大手テクノロジー企業の決算発表を控え、投資家はマイクロソフト、Meta、アップル、アマゾンの四半期決算に備えています。先週のAlphabetとテスラの業績は大手テクノロジー企業に冷や水を浴びせ、7大巨頭の動きはさらに低調になっています。
NVIDIAと他のAI関連株の影響を受け、7月30日のナスダック指数は1.3%下落、S&P500指数は0.5%下落、ダウ工業株30種平均は0.5%上昇しました。
米連邦準備制度理事会（FRB）の政策会議が間もなく始まりますが、今週のテクノロジー大手の業績発表と金曜日の雇用統計の方がより重要かもしれません。7月の雇用統計は9月の政策会議前の重要なデータポイントの1つとなります。
7大巨頭の株価下落の一つの説明は、投資家が小型株にシフトしていることです。7月10日頃からナスダック総合指数は下落し始め、ラッセル2000指数と対照的な動きを見せています。
センチメントの変化のもう一つの説明は、投資家がAI支出の減速を懸念していることです。大手テクノロジー企業はAIチップに多額の投資を行っており、NVIDIAが主な受益者となっています。しかし、ハードウェアサプライヤー以外では、AIはまだ他の企業に多くの収益をもたらしていません。
セコイア・キャピタルのベンチャーキャピタリスト、デビッド・カーンは、NVIDIAの顧客が許容可能な投資収益率を得るためには、6000億ドルのAI収益を増やす必要があると指摘しています。彼は現時点で1000億ドルの新規収益を得られれば幸運だと考えています。
モルガン・スタンレーのアナリスト、ブライアン・ノバックはMetaの大規模な資本支出がもたらす可能性のある投資収益率を考慮しましたが、依然として買い推奨を維持しています。
大手テクノロジー企業はAIハードウェアへの投資を続けるでしょう。Alphabetは前四半期の資本支出をほぼ倍増させ、CEOのピチャイはAIへの大規模な投資が必要だと述べています。
バイオテクノロジー分野もAIを追求しています。モデルナの共同創業者、ヌバー・アフェヤンは、同社が資金の一部を医薬品開発のAIモデルに使用する計画だと述べています。
長期的にはAIの勝者を予測することは困難ですが、短期的には資金がこの分野に流入し続けるでしょう。